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工業塗装あれこれ

 皆さんの身の回りには鉄やプラスチック、アルミなどを素材とした製品が数多くあると思います。例えば、自動車、家電製品、身近なものですと携帯電話などの通信機器があります。こうした製品には必ず表面処理が施されていますが、その最もポピュラーな方法が塗装です。

 塗装は素材の保護と美観の付与にあります。ちなみに日本での特許第1号は「錆止め塗料」です。物を保護し耐久性を与えることは貴重な財産を守ることでもあります。また美装は潤いや安らぎをもたらします。さらに近年では、塗膜に機能を与え、快適、安全、環境保全といった新しいニーズも出てきています。

 国は「中小企業ものづくり基盤技術の高度化に関する法律」に基づき、溶接、めっきなど20業種を特定基盤技術(サポイン)に認定してきましたが、平成24年「塗装」も新たにこの認定を受けました。日本のものづくりには欠かせない基盤技術の一つに加わったことになります。

 私たちは、この認定を受け、塗装技術の向上、生産の効率化、環境への対応などに積極的に取り組んでいきます。一方、これまで実績を積んできました技能検定や専門研修など基礎的な技術、技能についても更なる研鑽に励み、業界の地位向上に努めてまいります。

 世界の国々で塗装に携わる仕事のことを「FINISHING BUSINESS」と呼ぶそうです。この場合の「FINISHING」は「ものを完成させる」という意味です。製品の最終工程を担う私たち工業塗装は正しくフィニシング・ビジネスの一員です。

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