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シシャモ

この名(柳葉魚)は、アイヌの伝説に由来します。
遠〜いむかし、雷の神カンナカムイは、鵡川と沙流川の川下の集落が飢饉で苦しんでいることを知り、人々を救おうと天上の神々の中から、フクロウの女神が魂を入れた柳の葉を鵡川に流しました。
すると、どうでしょう!柳の葉はみるみるうちに魚となって泳ぎ出し、村の人々を飢えから救いました。
その魚はススハム(柳の葉の魚)と呼ばれ、神様のくださった魚として尊ばれました。アイヌ語で「スス」は柳の葉、「ハム」は魚という意味だそうです。
シシャモは、北海道太平洋海域にのみ生息する日本固有種です。
11月初旬に、鵡川・沙流川・十勝川・釧路川・茶路川・庶路川・阿寒川の特定の河川に産卵の為、遡上してきます。漁獲されるのは胆振、日高、十勝、釧路の沿岸のみで、世界でもここでしか取れません。
2年で成熟し卵を産み、オスは死んでしまいますが、メスは川を下って海に帰り翌年又、卵を抱いて川に上ります。
主要産地の鵡川町では、シシャモ資源が枯渇したため、平成3年から平成7年まで資源保護に徹し自主禁漁しました。
その甲斐あって、徐々に漁獲量は増えましたが、猟期も10月から11月下旬と短期である為、シシャモの年間総漁獲量は約800トンと少なく、貴重な魚といえるでしょう。
では、一年を通じ量販店で見られるシシャモは一体何でしょう。
それは、別種のカペリンという魚で、ノルウェーやカナダ産のカラフトシシャモを”代用品”として輸入しているものなのです。見た目も全く異なり、味も北海道産の本シシャモに比べると、脂肪分が少ないです。
このカペリンのメスの子持ちシシャモだけが輸入・販売されており、市場に出ているなんと98%がこのカペリンだそうです。
私たちはカペリンが本当のシシャモだと思い込んで食べていたわけですが、それもやむ終えないこと。北海道産の本シシャモは一尾150円から200円と高値で主に贈答品として用いられ、殆ど市場には出回っていないからです。
本物のシシャモの味を絶やすことなく次代へ引き継いでいくことができるよう、一人一人が環境保護に努めていくことが大切ですね。
シシャモは、歯や骨格を丈夫にする栄養素であるカルシウムが、100g中440mgとイワシの約6倍もあります。
ご存知のように、成長期の子供には欠かせない栄養素ですが、大人にとっても一日に600mg摂取する必要があるんです。私たちの体は、体内の血液中にあるカルシウムの量を一定に保とうとする働きがあり、摂取量が不足すると、カルシウムの貯蔵庫である骨から調達されます。すると、骨はスカスカの状態になり、もろくなって、いわゆる骨粗しょう症の状態になってしまいます。
また、がんの予防に役立つビタミンA・B2・Eも青魚以上に豊富に含まれています。
ただ、頭を取ってしまうと100mgもカルシウムが減ってしまうので、是非頭から丸ごと頂きたいですね。
シシャモは頭から丸ごと食べるのが栄養面でも効果的です。酒の肴の代表ですが、ひと工夫で素敵な一品に変身。パン粉をまぶしてサクサクな食感を楽しんでみてはいかがでしょう!
材料(4人分)
子持ちししゃも ・・・ 16尾
小麦粉・卵・パン粉・揚げ油・塩・こしょう ・・・ 各適量
(A)マヨネーズ ・・・ 1/2カップ、粒マスタード ・・・ 大さじ1
パセリのみじん切り ・・・ 少々
作り方
@ 子持ちシシャモは、水分を拭き取り、軽く塩・こしょうをする。
A パン粉は細かくふるっておく。
B 小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣をつける。
C 油を170℃に熱し、2〜3分揚げる。
D (A)のソースをつけていただく。
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