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  さくらえび

深海を泳ぐさくらえび

【甲殻類十脚目 サクラエビ科】

 

 春の到来と共にさくらえびのおいしい時期がやってきました。
 さくらえびは、200〜300メートルの深さに生息する深海生物で、体長4〜5センチの透き通るからだに、魚類から身を守る為の160個以上の発行器と、赤い色素胞をもっています。美しい桜色にきらきらと輝くその姿は、まるで宝石のようです。
 漁期は3月末から6月初旬、10月末から12月末の春と秋の二回で、夜に20〜30メートルの上層まで浮上してくる習性を利用し、漁が行われます。
 主に駿河湾で漁獲される世界中でも珍しい小型のえびです。
 では、なぜ駿河湾なのでしょう。それは、駿河湾に注ぐ富士川・安倍川・大井川の淡水が混入する河口付近には、流水と共に豊富な栄養素が運び込まれるからです。

さくらえびの写真

 一般にえびの旨みは殻や頭に凝縮されていますが、さくらえびは、おいしさを丸ごと味わうことができます。
 製品としては、生・釜揚げ・素干・煮干の四種類があります。

生   ・・・ 勿論そのままで。ぷりぷりの生は旬の味わい。とれたてを急速冷凍した宅配ものが人気です。レモン汁や生姜醤油で食べるとまた格別!
釜揚げ ・・・ 生を熱湯でさっとゆでたもの。コクと塩の香りが増し風味豊か。おすしやサラダに最適。
素干  ・・・ 生を天日干しにしたもの。旨みが濃く香り高い。かめばかむほどうまみが増します。お好み焼き、佃煮など。
煮干  ・・・ 釜揚げをさらに天日干しにしたもの。歯ごたえがたまりません。何と言っても、かきあげが一番。

からだは小さくても栄養は主役級
 殻ごと食べられるさくらえびは、カルシウムが特に多く含まれています。    
カルシウム量
食 品 名100gあたりの
含有量(mg)
一回使用量一回使用量あたりの
含有量(mg)
牛 乳100 カップ1210
いわし丸干し1400 1尾336
素干さくらえび2000 大さじ2120
煮干さくらえび1500 大さじ290
豚肉肩ロース7 1枚250g17
豆腐(もめん)120 1/2丁180

 たった大さじ2はいで100mg以上のカルシウムがとれてしまいます。牛乳が苦手という方も小魚類から手軽にとることができるんですね。また、他の食品と組み合わせて食べれば、1日の摂取目安量700mgを とることが可能です。
 勿論、コレステロール値低下作用のあるEPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)もしっかりとることができます。
 私のお薦めは、ふりかけ。さくらえびや白ごま、あおのり、かちりなどすべて一緒にし、フードプロセッサーで細かくします。手軽に栄養満点のオリジナルなふりかけの出来上がりです。是非、お試しあれ!

美味しいものはおいしい時に

 駿河湾の他、遠州灘、相模湾、東京湾でも捕れますが、その数は極めて少ないものです。また漁獲量は、ここ三年ばかり減少傾向にあり、卸売価格も高くなっているそうです。
 この原因は海水の温度が高くなってきていることにあるようで、地球の環境破壊が叫ばれている今、古くから工夫され、食べられ続けてきた私たち日本人の食文化に、脅威を与えかねません。今年も春漁は昨年の1割減で、3月25日よりしばらく水揚げが無かったようです。
 海外からは、台湾や中国から輸入があり、値段も国内産のものより求めやすくなっています。
 旬を味わえるのは、春と秋の二回です。機会があったら是非、食卓の華にしてみて下さい。

さくらえびとせりのチャーハン 料理写真

食卓に春の香りをかもしだす  さくらえびとせりのチャーハン
材 料(4人分)
さくらえび(素干または煮干) ・・・ 1/2カップ、せり ・・・ 1/4束、ごはん ・・・ 茶碗4杯、ごま油 ・・・大さじ2
(A)卵 ・・・ 1個、塩 ・・・ 少々
(B)しょうゆ ・・・ 小さじ1、塩・しょうゆ・ごま ・・・ 各少々
作り方
@ せりはさっと塩ゆでし、冷水にとり細かく刻む。
A フライパンにごま油小さじ1をん熱し、混ぜ合わせた(A)で炒り卵を作り取り出す。
B 残りのごま油を熱し、さくらえびを炒め、ご飯を加え強火でさらに炒め、(B)で調味する。
C せり・炒り卵を加え、盛り付ける。

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