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 懐かしい響きである。少なくとも15年前までは、この刻印が世界を席巻し、アメリカ国内で不買運動さえも起こさせる程の力に、日本人はどれほど勇気づけられ、自信をもたらしたことか。
 今、世界で活躍するこの高品質で低価格ブランドの商品は、おそらく10年以上前の物かもしれない。
 日本経済が土地への投機を足がかりに株価や物価を押し上げ、為替ですら、1ドル100円時代到来という、日本が世界を凌駕した時代があった。現在、日本の大手製造業の大半は、中国を中心とする東南アジアに生産拠点を移し、製品輸入へと移行している。

 日本は資源を持たないため、加工貿易でしか外貨を稼ぐ事が出来ない国である。安い原料を輸入し、それを物に作り替えて国内外に販売する。これが基本である。 

 販売価格に対する原料費は20%前後であろう。残りの80%の金が国内に蓄積され、それが経済を支えるのである。ところが、製品輸入の場合、販売価格の60%前後を輸出国に支払うため、国内には残りの40%分しか金が残らない。しかも他社との競争で、流通を極端に短くしようとする為国内における資金流通が少なくなる。日本人が国内でどんなに物を買っても、その半分は海外に流れてしまうのでは、上記の理由で景気が回復しないのは当然だ。
 もともとアメリカへ輸出する目的で、生産拠点を東南アジアに移したのだが、次第にその輸出先に日本が入り始め、今や日本の製品輸入は全般輸入の6割を占めるに至った。いずれ、唯一国内生産されている自動車も生産拠点が海外に移されるだろう事は時間の問題であろう。確かに技術援助で東南アジアの品質は向上し、安い人件費が製品の低価格化を実現し、国内メーカーは国際競争力を身につけた。

 しかし反面、日本の労働者が職を失い、なにより心配なのは若年層の就業人口が激減していることだ。将来、日本を担う筈の彼等が、今仕事に就いていないということは、それだけ技術の進歩が遅れることを意味する。そして人口比率が逆三角形になりつつあるという事は、大げさにいえば将来、日本の消滅さえも危惧される。
 大企業だけが生き延びても国が滅びては、元も子もないのである。自業自得ではあるが、20年前のアメリカと同じ事を今、日本が体験している。ただ、アメリカはIT産業を武器に生き返った。日本はどうか。今までは真似をした技術を究極にまで高め、本家を凌いで競争にうち勝ってきた。しかしこれからは独自の技術を発明し、開発しなければならない。

 もうMADE IN JAPANを見ることはなくなってしまうのか・・・
 そんな事はない。日本人にしか出来ない緻密で高品質な商品開発やサービスが必ず見つかる筈である。
 「物を作る」ことの楽しさ、すばらしさを忘れかけている日本人に、今一度奮起を期待したい。「自信」と「誇り」を取り戻すために・・・   

 
平成14年6月 組合 高田


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