ごあいさつ

理事長 武山光治
理事長写真

愛知県鋳物工業協同組合は愛知県内に本社を置く銑鉄鋳物メーカーを組合員とし、さらにその関連の産業を営む企業である賛助会員とで構成する団体でございます。


鋳造の歴史は古く、紀元前3000年頃にメソポタミアで青銅による武具、装身具が始まりと言われております。日本国内には弥生時代に伝来したと言われ、銅鐸・銅矛といった祭器や武具にはじまり、古代から中世にかけては梵鐘、仏像などの仏具をはじめ鍋、釜といった生活用品、中世から近世にかけては大砲などの大型の武具に至るまで、その優れた金属成形性により用途を広げて参りました。そして産業革命以降、現在も鋳造は輸送機械、工作機械、産業機械には不可欠の産業であり、サポーティングインダストリーとも呼ばれております。そして愛知県はそれらの産業の集結地であることから、都道府県別の銑鉄鋳物の生産量では全国1位を継続しております。


このような愛知県の銑鉄鋳物業の重要な立場を踏まえ、当組合は、鋳造業において全国規模の一般社団法人である日本鋳造協会の団体会員として、行政機関ならびに他地域の同業組合との情報交換などにより、組合員各社の社業の発展をめざしております。さらに産官学連携による鋳造技術の発展と人材育成をめざし、鋳造に関わる学術団体である公益社団法人日本鋳造工学会との交流の機会を組合員に提供しております。また、昨今の少子高齢化と人材のグローバル化という時流の中、外国人技能実習生受入れの支援ならびに特定技能外国人の支援を重要な組合事業と位置付けて推進をしております。そして、少子高齢化が急速に進む中、将来に向けて、人材育成、温室効果ガス削減への対応といった困難な課題の解決にも取り組み、産業界の発展、地域社会との共存、そして鋳造業に携わる人々の幸福の実現をめざして参ります。


©1999, 愛知県鋳物工業協同組合 Allrights Reserved.