岡崎石製品

岡崎石工品
岡崎
ヤスジイサン

黙々と。 情熱を込めて。挑む。
こつこつと石に挑み,石に囲まれて、信仰と心の糧を
求め続けてきた岡崎の石工達は、
春日型立灯篭を例にとれば、玉の下場づくりに始まり、
実に48もの工程を黙々とこなしていきます。
泉涌寺型灯ろう
そこに秘められた静かな情熱を、小ベラに託して、今日も直線と曲線の
微妙なニュアンスを、生み出す伝統的な技法・技術を踏襲し、
かつ現代にマッチし、現代人の暮らしに、ほのぼのとした燈りを
ともすべく、石と共に歩んでいます。

伝統的な技術・技法
1 使用する石材は、「こもりきず」又は「くさり」のないものとする。

銀閣寺型水鉢
2 型造りには、「のみ」「たたき」「こやすけ」及び「びしゃん」を用いること。
3 多重塔の相輪と笠の接合は、ほぞ接ぎによること。
4 彫りは、「のみ」「こべら」又は「びしゃん」を用いる浮彫り、筋彫り又は透かし彫りとすること。
5 仕上げは「こべら仕上げ」「つつき仕上げ」「たたき仕上げ」「びしゃん仕上げ」又は、「むしり仕上げ」によること。


岡崎…石の歴史

岡崎石工品工業は、約400年前永禄年間に始まったといわれています


十三重の塔
庶民の深い信仰心に支えられ、江戸時代に入り
飛躍的な発展を遂げ、弘化元年(1844年)から
嘉永4年(1851年)に作られた「参河名所絵図」に

・・・石工伝馬町北裏にあり、石切町と言う、
両側倶に石工並び数十軒あり、其の製する所、
当処を以って最上とす、故に近国更なり、
江戸、大阪に運送して、盛んに東西都会へも 送り出したものである。

と記されなど、当時の繁栄ぶりがうかがわれます。

その背景として、近くの山からとれる極めて良質の花崗岩(みかげいし)があったこと、次に東海道の宿場町で往来の人々が優れた石工品を直接目にする機会に恵まれ、参勤交代の折、諸大名が徳川家由来の神社仏閣に、この地で買い求めた燈篭などを上納したこと、 更に矢作川の水運を利用して、川舟千石船が重い石燈篭を 容易に江戸や大阪へ運ぶことができた。
・・・などの好条件が揃っていたことです。

モニュメント

城下町の整備を図り、その時,河内の国から移住させられた石工達は、その技法・技術に磨きをかけ春日型燈篭,六角雪見型など岡崎石工品の原型を作り出しました。

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