愛知実業協会


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県内中小企業景況天気図
2014年3月分〜駆込み需要で指標改善

概況

《全国》
 内閣府が4月8日に発表した3月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比4.9ポイント上昇の57.9ポイントとなり、3か月ぶりに上昇した。消費税率引上げ前の駆込み需要が自動車では一巡したものの、それ以外の幅広い品目で強まったことや、駆込み需要の反動減やマインド低下への懸念等から、総合すると、「景気は、緩やかに回復している。また、消費税率引上げに伴う駆込み需要が強まっている。なお、先行きについては、駆込み需要の反動減等の影響が見込まれる」とまとめられる。
《愛知県》
 こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は7.9ポイント、在庫数量は9.8ポイント、収益状況は9.8ポイント、景況感は2.0ポイント増加した。しかし、販売価格は1.9ポイント、取引条件は5.8ポイント、資金繰りは3.9ポイント、設備操業度は5.9ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
 また、非製造業の売上高は22.6ポイント、取引条件は3.2ポイント、収益状況は16.1ポイント、資金繰りは4.8ポイント、景況感は14.5ポイント増加した。しかし、販売価格は3.2ポイント悪化した。在庫数量、雇用人員は不変だった。
 消費税増税前の駆け込み需要により売上高DIが急激に上昇し、とりわけ非製造業での上昇が目立っているが、増税後の反動減を懸念するという報告や、駆け込み需要が想定したほど無かったとの報告が多く寄せられており、4月以降の中小企業の景気動向を注視する必要がある。

前年同月との比較

《凡例》
好転
+30≦DI
好転
やや好転
+10≦DI<+30
やや好転
変わらず
-10<DI<+10
変わらず
やや悪化
-30<DI≦-10
やや悪化
悪化
DI≦-30
悪化

  売上高 在庫数量 販売価格 取引条件 収益状況 資金繰り 操業度 雇用人員 景況
製造業 好転 変わらず 変わらず 変わらず 変わらず 変わらず やや好転 変わらず 変わらず
非製造業 やや好転 変わらず 変わらず やや悪化 変わらず 変わらず 変わらず 変わらず
《売上高D.I.》
 全産業では前年同月に比べ27.4ポイント(11.5)となった。産業別にみると、製造業では31.4ポイント(23.5)となり、非製造業では24.2ポイント(1.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、木材・木製品、電気機器100.0ポイント、鉄鋼・金属77.8ポイント、紙・紙加工品、出版・印刷、化学・ゴム、運輸業、その他非製造業50.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品△50.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
 全産業では前年同月に比べ0.9ポイント(△12.4)となった。産業別にみると、製造業では2.0ポイント(△7.8)となり、非製造業では0ポイント(△16.1)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、出版・印刷、電気機器、運輸業50.0ポイント、一般機器28.6ポイント、鉄鋼・金属22.2ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品△75.0ポイント、卸売業△26.7ポイント、その他製造業△20.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
 全産業では前年同月に比べ3.5ポイント(△5.3)となった。産業別にみると、製造業では5.9ポイント(3.9)となり、非製造業では1.6ポイント(△12.9)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、運輸業75.0ポイント、鉄鋼・金属55.6ポイント、木材・木製品、出版・印刷、電気機器50.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品△100.0ポイント、その他製造業△20.0、小売業△16.7ポイントが目立った。

※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値


景況の推移グラフ

業界レポート

《製造業》

【愛知県菓子(工)】
 売上、収益ともに悪化。好転の兆しが見えない。企業努力も限界に来ている。価格改定を検討しているところもあるが、消費税増税の便乗値上げと取られかねない。
【名古屋中川金属工業団地(協)】
 3月中旬頃までは売上増だったが、以降一段落となり、4月増税後の見通し不安は多い。
【名古屋木型工業(協)】
 全体的にはあまり変わらないが、客先によっては今後格差が出てきそうである。

《非製造業》

【愛知文紙事務器卸(協)】
 4月からの消費税増税対策として駆け込み需要が多くなってきており、商品の流通量が増えている。4月以降の買い控えがどの程度まで影響するか注視する必要がある。
【愛知中央トラック事業(協)】
 前月に引き続き、荷動きは活発で受注も多かった。反面、ドライバー不足が顕著であった。運賃も上昇した模様。しかし、4月以降の落ち込み懸念から、車両・人員共に増やすことは考えていないとしている。

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