愛知実業協会


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県内中小企業景況天気図
2014年11月分〜円安により収益ダウン

概況

《全国》
 内閣府が12月8日に発表した11月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比2.5ポイント低下の41.5ポイントとなり、2か月連続で低下した。非製造業が弱含んだことや、一部で求人の増勢に一服感がみられたこと、物価上昇への懸念等から、総合すると、「景気は、このところ回復に弱さがみられる。先行きについては、物価上昇への懸念等がみられる」とまとめられる。
《愛知県》
 こうした中で行われた本会の調査では、製造業の在庫数量は2.0ポイント増加した。しかし、売上高は7.9ポイント、販売価格は7.8ポイント、取引条件は1.9ポイント、収益状況は3.9ポイント、資金繰りは4.0ポイント、設備操業度は3.9ポイント、雇用人員は3.9ポイント、景況感は9.8ポイント悪化した。
 また、非製造業の在庫数量は4.9ポイント、雇用人員は4.9ポイント増加した。しかし、売上高は18.0ポイント、販売価格は3.3ポイント、取引条件は5.0ポイント、資金繰りは8.2ポイント、景況感は4.9ポイント悪化した。収益状況は不変だった。
 円安の進行に伴って原材料費の高騰が続き、燃料価格の高止まり等もあり、収益環境の悪化を懸念する声は依然として多い。中小企業の先行きは、なお予断を許さない状況である。

前年同月との比較

《凡例》
好転
+30≦DI
好転
やや好転
+10≦DI<+30
やや好転
変わらず
-10<DI<+10
変わらず
やや悪化
-30<DI≦-10
やや悪化
悪化
DI≦-30
悪化

  売上高 在庫数量 販売価格 取引条件 収益状況 資金繰り 操業度 雇用人員 景況
製造業 やや悪化 変わらず 変わらず 変わらず 悪化 やや悪化 変わらず 変わらず やや悪化
非製造業 悪化 変わらず 変わらず やや悪化 悪化 やや悪化 変わらず 悪化
《売上高D.I.》
 全産業では前年同月に比べ△25.9ポイント(△12.5)となった。産業別にみると、製造業では△15.7ポイント(△7.8)となり、非製造業では△34.4ポイント(△16.4)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器、その他非製造業50.0ポイント、鉄鋼・金属22.2ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△66.7ポイント、小売業△58.3ポイント、紙・紙加工品、出版・印刷、化学・ゴム△50.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
 全産業では前年同月に比べ△32.1ポイント(△30.4)となった。産業別にみると、製造業では△31.4ポイント(△27.5)となり、非製造業では△32.8ポイント(△32.8)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器50.0ポイント、一般機器14.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷、化学・ゴム△100.0ポイント、窯業・土石製品△60.0ポイント、食料品、繊維工業、紙・紙加工品、小売業△50.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
 全産業では前年同月に比べ△28.6ポイント(△21.4)となった。産業別にみると、製造業では△17.6ポイント(△7.8)となり、非製造業では△37.7ポイント(△32.8)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、木材・木製品、電気機器50.0ポイント、鉄鋼・金属11.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、食料品、紙・紙加工品、化学・ゴム、小売業、運輸業△50.0ポイント、その他製造業、卸売業△40.0ポイントが目立った。

※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値


景況の推移グラフ

業界レポート

《製造業》

【尾西毛織工業(協)】
 当産地は、生地を作り上げるまでの工程を分業している。工程の一つである糸染企業が2社廃業する。仕事の閑散期・繁盛期があり年間通して仕事量がないのが要因の一つ。また原材料等の高騰もあり採算が取れない。円安などの要因で国内回帰の傾向があるが、生産キャパが縮小し、対応できない。
【愛知県陶磁器工業(協)】
 前年同月比で大きく減少してはいないが、なだらかな減少傾向に歯止めが掛からない状況がこの数年続いている。要因として、原料・材料の高騰と全国的な需要の低下があると思われる。
【名古屋中川金属工業団地(協)】
 好決算の自動車業界だが、孫下請以下の恩恵は少なく、先行き厳しい組合員あり。

《非製造業》

【愛知県タイヤ商工(協)】
 スタッドレスタイヤの出足が悪い。前年が良すぎたためかもしれないが、乗用車用、ライトバン用、小型車用などすべての品種で売上が前年同月比大幅ダウンとなった。
【愛知県管工事業(協連)】
 安定した受注はできず、単価が抑えられるばかりであり、一方で資機材の高騰、人手不足で先行き不安である。適正な価格を早く取り入れることを望む。

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