あいちの伝統的工芸品

名古屋桐箪笥〜厳しい目と確かな腕を継ぐ

名古屋桐箪笥

 「芸どころ名古屋」の地で育まれて来た400余年の歴史をもつ「名古屋桐箪笥」。その優美な意匠性は、数ある桐箪笥の中でも良質の桐の産地でもある飛騨に近かったことや、城下町名古屋の伝統文化の需要にも支えられ、今まで多くの方にご愛用頂いて参りました

 昭和56年に国の「伝統的工芸品」として指定を受けて以来、後世に「物造り名古屋」の伝統産業を伝え残す為に、現代の生活環境に合うデザインでの新製品開発等も行いながら努力して参りましたが、近年では、良質の原材料の減少、熟練職人の高齢化等に因り、他の伝統産業と同様、厳しい状況に置かれております。

 そのような環境においても、本物の総桐箪笥の証である「伝統証紙」が貼付される「名古屋桐箪笥」の明かりを灯し続けるべく、今後とも努力して参りたいと思います。

特徴
 大切な衣類を、カビや湿気から守り、水害や火災から収納物を保管し得る高級品と認知されている。
 箪笥表面の柾目が、他産地に比較して目の細かい良質な材料を使用している為、仕上りが大変優美である。
 基本的には、三つ重ね仕様が多く、移動にも便利であり、その分、他産地のものと比較して幅広なので収納し易い。
 引戸には、伝統的に唐紙や蒔絵等を用い、その雅な風情が好まれていたが、最近では、写真のようなシンプルな共戸の需要も増えている。
 生活様式の変化に伴い、近年ではチェスト的な小振りな整理箪笥の需要が多くなっており、リビングに設置しインテリアとしても楽しむ傾向が多くなって来ている。
伝統的に使用されてきた原材料
  1. 木地は、桐とすること
  2. くぎは、ヒバ製またはこれらと等々の材質を有するものとする
  3. 金具は、銅、銅合金または鉄製とすること
製造される地域
名古屋市、春日井市
伝統的工芸品指定年月日
第15次指定 昭和56年6月22日
業者数及び従業者数
3企業、20名(推定) 平成26年4月現在
主な製品名
総桐箪笥、総桐チェスト
産地組合名
名古屋桐箪笥工業協同組合
〒486-0903 愛知県春日井市前並町前並8-4 「名古屋桐たんす工房 出雲屋」内
TEL: 0568-34-0081