あいちの伝統的工芸品

「伝統的工芸品」とは

 昭和49年5月25日に公布された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」を略して「伝産法」と呼びます。この伝産法に基づき、経済産業大臣が指定するものが「伝統的工芸品」です。

 伝産法の対象となる伝統的工芸品には次の5つの要件が必要です。

主として日常生活に使われるもの
 冠婚葬祭や節句のように一生に数回、あるいは年に数回の行事であっても、日本人の生活に密着し、一般家庭において行われる行事であれば「日常生活」の範囲と考えます。
 石燈篭、人形、置物など実用性のないのもであっても、家庭にあって安らぎと潤いをもたらすと考えられる場合はこれに含まれます。
ほとんど手作業で製造されたもの
 伝統的工芸品の持ち味と手作業性は切り離せない関係です。伝統的技術を生かして機械化を進めたとしても、その結果、本来の持ち味が消えてしまっては何にもなりません。従って主な工程は手作業で行われることが条件となっています。
伝統的な技術や技法によって製造されたもの
 「伝統的」とは“100年”以上前から続いていることが基準になっています。
 100年前の技術や技法そのままではなく、受け継がれてきた間に改善・発展があったにしても、製品の特質を変えるまでに至らなければ、「伝統的」と解釈されます。
伝統的に使用されて来た原材料を使っているもの
 技術・技法と同じように原材科も製品の持ち味に大きく関係します。ここでいう「伝統的」も前と同じように100年以上の歴史を意味しています。
 当然主な原科は天然のものとなりますが、現在既になくなったものや手に入りにくい材料もありますので、持ち味を変えない範囲で例外として一部、他の材料の使用が認められています。
一定の地域に生産者が集まっていること
 一定の地域にある程度の人々(10企業以上または30人以上の従業者)が製造に携わっていなければなりません。すなわち、ある程度の規模があり、いわゆる産地を形作っていることが必要なのです。

 以上の要件のすべてを備え、伝統的工芸品産業審議会がそれを認めたとき、通産大臣から「伝統的工芸品」に指定されることになります。

 指定されますと、工芸品別に、工芸品の名称、伝統的な技術・技法、伝統的に使用されてきた原材科、製造される地域がそれぞれ具体的に官報に告示されます。