県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2016年度
- 景況天気図(12月分)
- 景況天気図(11月分)
- 景況天気図(10月分)
- 景況天気図(9月分)
- 景況天気図(8月分)
- 景況天気図(7月分)
- 景況天気図(6月分)
- 景況天気図(5月分)
- 景況天気図(4月分)
- 景況天気図(3月分)
- 景況天気図(2月分)
- 景況天気図(1月分)
2016年8月分~季節要因による停滞
概況
《全国》
内閣府が9月8日に発表した8月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比0.5ポイント上昇の45.6ポイントとなった。消費マインドの低下がみられるが、公共工事の増加や行楽シーズンに期待がみられ、総合すると、「景気は、持ち直しの動きがみられる。先行きについては、引き続き海外経済や金融資本市場の動向等への懸念がある一方、公共工事の増加や求人増加の継続等への期待がみられる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は2.0ポイント、販売価格は5.9ポイント、取引条件は3.9ポイント、景況感は4.0ポイント増加した。しかし、在庫数量は5.9ポイント、収益状況は7.9ポイント、設備操業度は7.9ポイント、雇用人員は4.0ポイント悪化した。資金繰りは不変だった。
また、非製造業の販売価格は3.3ポイント、収益状況は8.2ポイント、資金繰りは1.6ポイント、景況感は1.6ポイント増加した。しかし、売上高は9.8ポイント、取引条件は3.3ポイント、雇用人員は1.7ポイント悪化した。在庫数量は不変だった。
景況は製造業と非製造業の差はほぼ変わらず。夏季休暇による稼働日減少やお盆商戦の不振が売上高減少に繋がっており、季節要因による景況の停滞がみられる。秋以降の回復に期待したい。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△22.3ポイント(△17.9)となった。産業別にみると、製造業では△29.4ポイント(△31.4)となり、非製造業では△16.4ポイント(△6.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、一般機器28.6ポイント、卸売業6.7ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、食料品、繊維工業、木材・木製品、紙・紙加工品△50.0ポイント、サービス業△45.5ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△23.2ポイント(△24.1)となった。産業別にみると、製造業では△37.3ポイント(△29.4)となり、非製造業では△11.5ポイント(△19.7)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは運輸業25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、輸送機器△66.7ポイント、食料品、繊維工業、木材・木製品、紙・紙加工品△50.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△25.9ポイント(△28.6)となった。産業別にみると、製造業では△33.3ポイント(△37.3)となり、非製造業では△19.7ポイント(△21.3)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、食料品△75.0ポイント、木材・木製品、紙・紙加工品△50.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【愛知県紙器段ボール箱(工)】
盆前までは長期休暇入りを前に受注が堅調であったが、盆明け以降の動きに明るさが見えない。長期休暇中の人の動きも活発でなく、爆買いと称されるインバウンド需要も落ち込み、家電、高級品、土産物関連が弱くなってきている。
【愛知県高圧ガス(協)】
長期の夏季休暇による稼働日が少ない8月は例年通り荷動きが悪く、同一月に4個の台風が上陸する等天候不良も手伝って景気動向は不調。大口需要先である輸送機器分野では米国向けを除くと、アジア・国内販売共不振。我々を取巻く環境は依然として厳しい。
【(協)豊田市鉄工会】
全般的な業況は少し繁忙感があり、安定した生産活動が継続し、人手不足感も出始めている。しかしながら、急激かつ大幅な円高の進行により輸出比率の高い大手企業の業績が悪化しており、下請企業に対して円高差損対応への協力と設備メーカーに対しては設備投資計画の見直しにより、仕事量が大幅に減少している。
《非製造業》
【中部アイティ(協)】
売上高減少と収益状況悪化は季節要因と思われる。
【三河アスコン(協)】
8月度は夏季休暇や盆休みが重なり稼働日が減る。主要道路の工事も渋滞を招きたくないとの配慮から操業度も低くなる。