何千年単位の永い時間をかけてできあがるさまざまな石たち。わたしたち人類は、道具としての石に始まり古代では信仰の対象としてあがめ、あるいはその美しさから装飾品にも利用してきました。石探しマップでは、身近に採取できる研くときれいな貴石を中心に紹介。ぜひ石のオリジナルアクセサリーづくりに挑戦してください。
●貴石の見分け方
自然の中にある貴石は、そのまま美しい姿をしているわけではありません。黒っぽい石炭のような姿や、ごつごつした金属質のようなもの、一見ふつうの石ころに見えるものまでさまざまです。これを見分けるには専門の知識が必要ですが、比較的カンタンに検討をつけることができる方法があります。
表面をコンクリートで少し削って、
水で濡らしてみる。たったこれだけ。

水に濡らすと、石がもっている色がうきでてきます。少し削ってみるのは、表面の付着物を落とすためです。この方法は完璧ではありませんが、だれでもできる判別法です。試してみてください。
簡単なストラップづくり
さて、貴石が見つかったら、そのままでは形も色もよくありません。そこで、少し手をかけてみましょう。

[用意するもの]
●石・コンクリート用のサンドペーパー(粗めのものと細かい目のもの2種類)
●金具つきのストラップ
●2液式の石専用接着剤

[つくり方]
1. 形を整える
粗いサンドペーパーで、全体をていねいに削っていきます。貴石はたいへん硬いので、けっこう手間ですが徐々に姿を見せる
この工程がいちばん楽しいのも確か。あらかじめ、形のいい手頃な大きさのものを見つけるのが手早くするポイントです。
2. 研く
細かい目のサンドペーパーで、じっくり磨きこみます。水につけた状態と同じ色・艶になった状態で完成です。
3. 接着
市販のストラップの金具に、2液式の速乾接着剤(石用)で研いた貴石をとりつけます。ストラップの金具がネジ込み式の場合
ネジ部分はペンチで切り落とします。2液式接着剤は、よく混ぜ合わせてから使うのがポイント。少し多めにつけ、乾いた後、余分な部分を削るようにすると接着力が強く仕上がります。