鉄やプラスチック・ゴム・ガラス等 形を創るためには 必ず『型』が必要となります。
一般的には金型が連想されますが、その前工程の『木型』・・・云いかえれば
模型・モデルづくりが重要である事は余り知られていません。

工業生産力の縁の下の役割が『木型』なのです。

わたし達、木型に携わる組合員は 
図面から三次元形状を創り出す特殊・高等な技術を駆使して様々な製品を生み出す
基礎を受け持っています。


木型の興り  型が必要 匠の技 木型の種類 木型とは(例・花器) 木型製作(手加工) 木型製作(機械加工)

木型の興り・・・
鋳造における木型は 日本においては
奈良時代の仏像製作に端を発していたと考えられます。
その需要は非常に少なく鋳物師や大工の兼業として
細々と行われていました。
江戸時代には 梵鐘や鍋釜の製作に「ひき型」と呼ばれる木型が
使用されるようになりました。

文久3年(1863)頃 幕府によって作られた造船所で
当時の大工や指物師・建具職
鋳造用木型を製作したのが 木型産業の始まりと伝えられています。

明治9年(1876) 横須賀造船所に20余名の木型工が従事したという
記録があり その後 産業革命が起り 急速な金属機械の発達や
汽車の開通 鋳鉄管の普及など鋳物の量産に伴い
木型の需要が増大しました。

現在では より複雑化する機械産業に呼応する形で、
鋳物木型のみに限らず、治具やモデル型など多種多様の物
作り出しています。
それに伴い材料や加工方法が変化しています。

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